隠者のちょっと横道。。無駄話。。。? 〜和食器webショップ〜菖蒲の隠者
Mac 起動せず〜(ノTェT)ノ
2010 08/27 (FRI)
現在 兵庫県は有馬温泉のホテルで「陶器市」のイベントを開催中の隠者ですが、こういうイベントなどで自由の利かない忙しい時に限って、不思議にトラブルが発生します。。。

前回3月に開催した時には、車の燃料ホース漏れで車が動かなくなったり・・・
昨年の「有田陶器市」の期間中には、それまで使っていた Windows PC のディスプレーが寿命を迎え、今の Mac ユーザーになる切っ掛けとなりました。

そして、今回のイベントでもトラブルは待っていました。。。

(今後同じようなトラブルが発生した時のトラブルシューティングのために、自分自身のためにも時系列でトラブルの状況を日記にしておくことにしました。長いですので(汗)興味のない方、また、Windows ユーザーの方にはあまり関係のない記事かも知れませんので、お好きに読み飛ばしてください。でも、この記事を読んだら Mac ユーザーになりたくなるかも知れませんよ♪ 最後だけ読めば良いか・・笑)


8/20(FRI) この日のHP更新を終え、PCで音楽を流しながら(メディアプレイヤー VLC 使用)床につく、リピート再生をしたまま、いつの間にか気を失って眠ってしまいました。。

8/21(SAT) 明け方目が覚め、PCで音楽をかけっぱなしで寝てしまったことに気が付きシャットダウンしようとしたところ、メディアプレイヤーソフトVLC がフリーズしていて、PC自体もフリーズ状態でメニューからの「強制終了」も出来ない状態に・・ 仕方がなく無理矢理「電源を落とし」強制終了させる。
以前にも何度か経験したことがあって、その時は再起動後「ハードディスク」の情報が表示されないこともあったため、念のために再起動してきちんとシャットダウンさせようとしたが、今回は起動画面のアップルのロゴとその下の車輪の回転が途中で停止したままフリーズ状態になってしまい、まったく起動出来ない状態になってしまいました。。。
その後何度トライしても同じ結果で起動が出来ず、この時点で、次第に冷や汗が。。

出張先のホテルの部屋で、起動出来ないPCの他にネットに接続する手段はスマートフォン携帯(willcom HYBRID W-ZERO3)しかない状況なので、携帯でネット検索してトラブルへの対処法を探る。。

その中で見つけた対処法の一つ、「セーフモード(セーフブート)で起動」(起動時にshiftキーを押したまま電源を入れる)を試してみたところ、なんとか起動することができ、ハードディスクの情報も表示されていたのでほっと一安心、今度は起動出来るだろうと再起動をかけたところ、今度は起動画面のアップルのロゴの下の車輪の回転は回り続けるものの、その後突然シャットダウンしてしまう。。

結局、通常起動が出来ないため、また「セーフモード」での起動を試みるが、今度は「セーフモード」の起動でも上記と同じように突然シャットダウンしてしまい起動が出来ない状態に陥ってしまいました。。
「しまった!!さっきセーフモードでいったん立ち上がった時に、データーだけでもセーブしておけば良かった。。」と後悔しても、あとの祭り。。今度は本格的に顔が青くなって来た。。

すっかり夜も開け、イベントのオープン時間も迫って来ると気持ちは焦るばかり。。

地元に居る時であれば、このトラブルシューティングにも集中出来るのですが、朝8時から夜9時過ぎまでイベントに拘束される中では、なかなかPCのトラブルへの対処だけに集中することも出来ず、かと言ってネットショップをご利用のお客様への対応もこのPCからネットアクセスして対応していたため、PCが故障してしまってはお客様への対応も、携帯を使ってのメールのやり取りで対処するしか方法がないため、大変な負担とストレスになってしまいます。。

とりあえずお店をオープンさせ、接客の合間を見ながら改めて次の対処法を探して携帯でネット検索し、「シングルユーザモードで立ち上げてfsckで修復」という方法を試みてみましたが、これもうまく行かない。。

次に見つけた対処法は、「インストーラディスクから起動」という方法。幸いにも「インストーラーディスク」はPCと一緒に持ち歩いていたのでこの方法を試すことに。

Mac OSX のインストーラーディスクをドライブに挿入し「C」のキーを押したまま起動するとインストーラーが起動。そのメニューのユーティリティの中から「ディスクユーティリティ」を起動して、ハードウエアのディスクの情報を表示し「ディスクの検証」を行う。 OSがインストールされているディスクの検証をしたところ、検証途中で「ノードの構造が正しくありません」とエラーが出て、結局「ディスクの修復」が出来ない状態になっているようなので、やはりOSの再インストールは避けられない状態のようです。。

もちろんこうなったからには、再インストールは仕方がないと半ばあきらめもつきましたが、でもPCの中にはHPのデーターから何から何まで大事なデーターが全て入っているので、データーだけはなんとか取り出したいということと、たとえデータを取り出せたとしても、HPの更新環境をゼロから再構築しなければならなくなった場合は、商品数が300以上もあるHPの再構築をゼロからやり直すには、気が遠くなるほどの労力で、そうなると1ヶ月ほどはサイトの更新も出来なくなるかもしれないと、かなりのショック。。。 でも最悪の時にはそれも仕方がないことと気持ちを切り替えながらも、出来る限り大怪我にならないように祈る思いでした。

結局この日は、データの復旧を外注で依頼することも視野に入れつつ、どういう方法でPCのデータを取り出すかと、ネットショップの対応が出来るように応急処置ででもPCの起動を可能に出来ないかを模索しつつ床につきました。。

8/22(SUN) この日は、データの取り出しのことは後で考えるとして、なんとかネットショップご利用のお客様とのやり取りだけでもスムーズに出来るように、応急処置ででもPCの起動が出来るようにと、外付けハードディスクに Mac OSX をインストールしてレスキュー用の起動ディスクにすることしました。
お昼の休憩時間に近くの電気屋で外付けHDを購入し、昨日行った「インストーラディスクから起動」という方法で、USB接続した外付けHDを「ディスクユーティリティ」でフォーマットしてMac OSXを外付けHDにインストールし、なんとか外付けHDを起動ディスクとしてMac OSを起動することが出来ました。

起動したMac OSのディスクトップには、最初は外付けHDにパーティションしたディスクのアイコンしか表示されていませんでしたが、しばらくするとPC内のディスクの情報をスキャンしたのか、「ディスクの修復が出来ませんでした」のメッセージの後に、PC内のディスクのアイコンがディスクトップに表示され、これはラッキー♪そのデータの中身にもアクセス出来るようになり、まさかこういう形でデータの取り出しが出来るとは思ってもいませんでした♪

PC内のハードディスクは、OS用の起動ディスクと、データ保管用のディスク、そしてBOOTCAMP用のディスクの、3つのパーティションに分けていて、そのうちBOOTCAMP用のディスクは最初はWindows Vistaをインストールしていたものの、1ヶ月ほどで不具合が発生したためWindowsの再インストールするのが面倒になって、そのまま使わないままの状態だったので、このディスクの中のデータは殆ど必要のないデーターです。
また、データ領域用に用意していたディスクはもともと壊れていなかったので、このディスクの中のデーターはすべて取り出すことが出来そうで、一番心配していたHP用の300以上の商品のデータもこの領域に保管していたので、とりあえずこのデータが取り出せそうなので一安心ほっとしました。。

そして欲を言えば、壊れている起動ディスクの中のデータも取り出せる分は全て取り出したいので、PC内のデータを外付けHD内にコピーして取り出すことにしたのですが、でも油断は禁物・・、データ自体壊れていて読み込めないデータもあるはずなので、ここは焦らないでデータの取り出しは慎重に進めることにして、まずは、仕事用のメールのやり取りが出来るよう、スマートフォンを経由したネットアクセスの設定を済ませ、溜まっていたメールの返事などを済ませたあとで、じっくりとデータの取り出し作業をすることにしました。

メールの用件を済ませ、データ領域用のディスクの中身を全てコピーして、いよいよ壊れている起動ディスクの中のデーターを一つずつ慎重にコピーしていきました。

データの中には壊れているのか、コピーに時間が掛かるものがあり、そのようなデータは無理してコピーをせずにコピーが出来るものを優先して、可能な限りコピーして、また、起動ディスクの中にはアプリケーションのデータもあり、そのデータをコピーしても果たしてソフトが動くのかは半信半疑でしたが、でもダメ元でコピー出来るものは全てコピーしておくことにしました。

そして、殆どのデータをコピーし終えたあと、最終的にコピーが出来なかった壊れていると思われるデータを、最後のトライでコピーを試みたのですがこれが大失敗・・コピーを始めしばらくするとPCがフリーズしてしまい、「強制終了」を試みても終了させることが出来ず、結局また電源を落としての「強制終了」をさせると、「強制終了」時にスマートフォン経由のネット接続がされたまま「強制終了」をしたせいなのか、再起動後、今度は(ブルートゥース接続での)スマートフォン経由のネットアクセスが出来なくなってしまい、PCとスマートフォントのブルートゥース接続でのネットワーク環境の復旧に大苦戦。。。今まではブルートゥース接続をするだけで特にネットワークの設定などの必要もなく簡単にネット接続が出来ていただけに、何が悪くてネット接続が出来なくなったのかが分からず、またPCでネットに接続出来ないため、PCでのネット検索が出来ないので、またスマートフォンでネット検索してトラブルの解決策を探すしかなく、携帯の小さい画面では効率が悪くストレスが溜まるばかりで結局何が原因なのか分からず、この日は解決をあきらめ、翌日マクドナルドで無線LAN接続でネット接続して解決策を探ることにして床につきました。。。

8/23(MAN) 今日はまだPCからのネット接続が出来ない状況なので、イベントのお昼休憩の時間にマクドナルドへ出かけ無線LANからのネット接続で、スマートフォンとMacPCのブルートゥース接続の不具合からの回復をネット検索して探ることにしました。(ホテルに無線LANが整備されていたら助かるのですが、こちらのホテルには無線LANが整備されていません)
Mac OSX と willcom HYBRID W-ZERO3 とのブルートゥース接続してのネット接続に関しては、多くの方が書かれた記事が見つかりましたが、書かれている記事の「ネットワーク接続についての設定内容」については皆さんまちまちで色んな設定をされていて、とりあえず主立った設定すべてを試してみたのですが、うまく行きません。
そもそも私自身がネットワーク接続出来ていた時には、何の設定もせずにデフォルトで簡単に接続出来ていたので、何が原因なのかさっぱり分からない状態に。。
Mac PC の方の設定が悪いのかと思い、いったんデバイスとの接続を切ってBlueToothの情報もクリアして、改めて設定し直したり、スマートフォンの方の設定も色んなパターンで設定して試したりとしているうちに、いつのまにかネットワーク接続が出来るようになっていました。。(ノ゜ο゜)ノ
結局、どこがどう悪くて、どこをどういじったおかげで回復したのかは分からずじまいの、モヤモヤした後味の悪い回復でしたが、とりあえず直ったということで納得し、ホテルへと戻りました♪

ホテルへ戻り、まだ外付けHDからの起動ではありますが、PC内の必要なデータも(アクセス出来なかったデータを除き)ほぼすべて外付けHDにコピーして取り出し、スマートフォンでのネット接続も出来る状態に回復したので、いよいよPC本体にMac OSXの再インストールをすることにしました。

インストーラーディスクをPCに挿入し、まずは「ディスクユーティリティ」からPCのハードディスクを消去し新しい環境のためのパティションをきります。。
さすがにディスクを消去する時は保存し忘れた大事なデータがあるんじゃないかと、ドキドキでした。。

ディスクを消去したあと、パーティションを起動ディスクとデータ保管用のディスクに分けて作りました。今回は不具合が起きた時に何かと面倒なBOOTCAMPの導入は止めて、Macオンリーで使用することにしたので、以前作っていたBOOTCAMP用のディスクは用意しませんでした。
そして、このとき気をつけたことは、起動ディスクとデータ保管用のディスクのボリューム名を、以前使用したボリューム名と同じ名称で作ることでした。これは、ボリューム名を変えて作ってしまうと、以前の環境から取り出したデータを戻した時に、データのアドレスの整合性がとれなくなる恐れが考えられたことと、その逆にボリューム名を変えなければ、以前のデータをある程度そのまま使えるのではないかという予測からでした。

そしてこの日、PCに Mac OSX の再インストールを終え、気持ちよく床につきました。。

8/24(TUE) 今日は、復活した MacBook Pro に、データのお引っ越しです♪
データ保管用のディスクのデータは、そのまま全部コピーして移し、起動ディスクの中のデーターは、アプリケーションの動きに必要となるだろうと思われるユーザー定義などの情報を、アプリケーションに照らし合わせながら、一つずつ移していきました。
試しに、以前の環境でフリーソフトなどからインストールしていたアプリケーションなどもコピーで動作するものなのか試してみたのですが、データの整合性さえ取れていれば ある程度動作するようで、殆どのアプリケーションはコピーして移動すれば動作するようなので、以前の環境が簡単に再現することが出来、これはWindowsではまず考えられない(方法はあるのかも知れませんが)ことでしたので、驚きと感動でした♪
そして、隠者にとって一番大事なHP更新用の環境である、ローカルホスト「MAMP」の環境も、「MAMP」のフォルダごとコピーして移すだけで、以前と全く変わらないまま動作することが分かり、Mobable Type を利用したHPの更新環境も、データーさえ取り出すことが出来ればインポート・エクスポートなどの作業をすることもなく、以前の情報のまま問題なく動作したのには、本当に驚きで涙ものでした♪

もしこのトラブルがWindowsで起きていたとしたら、とても複雑なローカルホストの環境作りから始まり、Mobable Typeの再インストールとHP更新用のテンプレートなどの再登録から、1400件近くある商品や記事情報の引っ越しなど、本当に気が遠くなるような作業を強いられたことなので、Mac環境では簡単にコピー&ペーストしただけでこの環境を復元できたことには「Mac様恐れ入りました。。」と、感動を飛び越えて奇跡とも思えるようでした。。

でもこれもMacユーザーにとってはごく当たり前のことで、このシンプルで分かりやすい構成こそがMacの魅力のひとつなのかも知れませんね。。
Windows しか知らなかった者にとっては、Macは技術者クリエイター向きのPCのイメージが強く、ある程度機械に強い人じゃないと扱いにくいとか、ある種マニアックな印象が強いと思いますが、今回のトラブルを通して感じたことは、実はMacの方がシンプルで分かりやすく、本当は機械に弱い人などにとっても、使いやすく優しいOSなのではないのだろうかと考えを改めた次第です。。

とりあえず1番大事なHPの更新環境が簡単に復元出来たので一安心♪ この後は FireFoxThunderbirdプロファイルの引っ越しや、必要なアプリケーションの引っ越しなどを終え、ほぼトラブル以前の環境に回復することが出来ました♪

今回のトラブルを Windows でのトラブルとダブらせて想像していたため、まさかこんなに簡単に回復させることが出来るなんて想像もしていなかったので(このイベント期間中に復旧することはまず不可能だろうと思っていたので)、今回は本当に Mac の凄さをつくづく実感したのでした。。。(もう完全にWindowsには戻れません・笑)

この経験を通して、今後もしっかりとデータのバックアップさえしておけば、少々のトラブルも怖くないなと感じた次第です♪


※ Mac初心者がMacとWindowsを比べ、Macが使いやすいなと感じたところ。。

★ アプリケーションソフトのインストールがシンプルで簡単で非常に分かりやすい。
Adobeなどの高度なアプリケーションを除き、殆どのソフトはアプリケーションフォルダにソフトを移すだけでインストールが完了する。

★ インストーラーディスクさえあれば、複数のOSを所持することが出来ること。
起動ディスクさえ用意すれば、同じPC内に複数のOSをインストール出来たり、外付けHDや、USBメモリーにさえOSをインストールすることが出来るので、レスキュー用の起動ディスクを用意したり、全く違う環境のOSを構築して使い分けることも出来るので、非常に便利そうである。

1つのインストールディスクで、1台のPCにしかインストールを許していない Windows に比べると、なんて太っ腹な Mac なのだろうと思えます(笑)♪


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