★ 李荘円渕八寸皿 『波ウサギ』
サイトでも出品中の
『李荘窯』 さんの
『波ウサギ』 のお皿。
器の中央に描かれた丸は、湖面に映る
『月』 。。 その月影を眺め、月に住む
『兎』 も湖上の波を駆け回っている。。
そんな素敵な想像力から生れた粋な
『波ウサギ』 の絵柄は、古来から人気の和柄として親しまれていますが、その由来についてはご存知の方も少ないのではないでしょうか。。
その由来は 謡曲(能)
『竹生島』 (ちくぶしま) の一節に由来すると言われます。
『 緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり
月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や 』
謡曲「竹生島」は醍醐天皇の時代の物語。 廷臣一行が竹生島明神に参拝するために琵琶湖の湖岸まで来たものの、どうやって島まで渡ろうかと思案していた所へ、翁と海女の乗る一隻の釣り舟が通りかかり、一行は同乗を許され竹生島へ向かうことになります。 その島へ向かう舟から眺めた湖畔の景色を歌ったのが上の一節。
島の緑豊かな木々の影が湖畔に映り、魚たちが木を登っているように見える。 月も湖面に映り浮んで、月に住む兎も波間に映る月明かりを奔けて行くようだ なんとも不思議な島の景色よ。。
舟が島に到着すると、翁は竜神に、海女は弁財天に変わります。 この不思議な体験から一行は、改めて竹生島の神々の霊験あらたかなことを思い知る。。 という内容の謡曲(能)で、中でもこの一節は特に江戸時代初期に好まれたという事でした。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが。。
★ 先日、出張の移動で北陸から滋賀へ向かう移動の際に、いつも利用する移動ルートで
『琵琶湖』 湖周道路 を通りました。
移動当日は、朝から北陸では雨が降り続け、金沢から福井への移動の間はずっと雨の1日となりました。 そして福井県から滋賀県へと移り北陸を脱出すると共に雨も上がったのですが、どんよりと『鉛色』の重たい雲は相変わらず空を覆いつくしていました。
そして、
『琵琶湖』 湖周道路 へと入り、琵琶湖 の湖畔に差し掛かった時のこと、一見すると海とも思える琵琶湖の広い湖面に、重く暗い雲に切れ間が出来て、琵琶湖湖面に
陽光 が差し込み出しました。。
真っ黒な雲に覆われた空を映した琵琶湖の湖面は、空と同じ鉛色でしたが、その真っ黒な湖面に一箇所だけ浮かび上がった
陽光 の
スポットライト に輝く湖面は初めて目にするような光景で、その神秘的な美しさに、思わず車の駐車スペースを探してカメラのシャッターを切っていました。。
遠くには、雲の切れ間から差し込む光のシャワーがカーテンとなって、対岸の陸の景色がぼんやりと浮び、その手前には
小さな島 (MO)と 湖面に生える
不思議な樹木 (MO) の景色の間に、鮮やかな陽光がキラキラと差し込んで、今にもこの
光の輪 の中から
『UFO』 でも出て来そうな? なんて気にもさせられる神秘的な光景でした。。
(MO マウスオーバーで少しアップになります)
この
光の輪 がこちらの方に近付いてこないかと、しばらくの間この場に留まり
光の輪 の動きを待っていたのですが、(風向きや雲の動きから見ても近付いて来そうな天候だったのですが) 不思議な事に、この
光の輪 はずっと同じ場所に留まったままで、動く気配も見せずに数分後には周りの明るさに同化して消えてしまいました。。
この神秘的な景色を眺めていたら、ふと
『波ウサギ』 由来の事を思い出し。。。
月明かりと日の光、その違いこそありましたが、きっと 謡曲
『竹生島』 の一節を歌った光景は、こんな神秘的な光景だったのだ
らうと、古人の気持ちとダブらせ、湖面の波に遊ぶ
『兎』 達の姿を思い描いていました。。。
緑 樹 影 沈 魚 上 木
月 浮 海 上 兎 奔 波
★ こんな神秘的な光景に触れたその夜。。 古人の感性に重ね合わせ
『妄想』 を膨らませたせいか(笑)
『巫女?さんに仕事の相談をしている』 という、不思議な
夢 を見てしまいました(笑) もちろん
夢 なので、殆ど現実味の無い相談内容でしたが。。 その肝心の答を聞く寸前に目が覚めてしまい、慌てて夢の続きを見ようと寝ようと試みたのですが、結局夢の続きは見れず終いで。。 何とも不思議な変な
夢 で終わってしまいました。。(苦笑)
★ その後、撮影した画像を編集しようと画像をPCに移し、自分が撮影していた場所はどの辺だったのだろうと、
Google マップ で撮影した辺りの地図を調べてみたのですが。。。
『そう言えば、画像に島みたいなものを被写体にして撮影したけど、その島は地図にも載っているのかな?』 と調べてみると、しっかりと地図にも載っており、島の地名には
『都久夫須麻神社』 と出て来ました。。
さらに、
『そう言えば、波ウサギの由来の島って実在するのだろうか?』 と、改めて詳しく調べてみると。。。その舞台は。。
『竹生島』 とあります。。
『竹生島』 ⇒ 『竹生』(ちくぶ) ⇒ 『都久夫』??
そうです、辿り着いたのは、まさしく撮影していた島がその島だったのです。。
この事実を知った瞬間には、驚きで鳥肌が立ってしまいました。。
>> この地図の A地点 に車を止め、 Bの島 を撮影しました <<
『琵琶湖』 湖周道路 は、殆どの区間が対面2車線で路肩も狭く、駐車スーペースもすぐには見つからないような道路です。 また信号も殆ど無いため、車もスピードを出しているケースが多く急停車は中々出来ないような道路です。
そんな道路でたまたま目にした神秘的な光景に目を奪われ、慌てて駐車スペースを見つけて、神秘的な光景に向けてカメラを構えた先にあったのが
『竹生島』 。。
まるで何かに導かれるかのように、その存在を知った
聖なる地 。。
単なる偶然とは思えなかった隠者でした。。。
★ 竹生島(ちくぶしま)は、琵琶湖の北部に位置し、国の名勝に指定され琵琶湖八景の一つにも数えられています。 竹生島は古来より神の棲む島と言われ、竹生島弁才天は日本三大弁天のひとつにも数えられているそうです。
★ 竹生島 関連サイト・記事
-
竹生島 Wikipedia
-
民話でたどる滋賀の風景 / 竹生島
-
民話でたどる滋賀の風景 / 竹生島の話
★ 以前から出張の際に馴染みのあった
『琵琶湖』 。。
周囲には
『比叡山 延暦寺』 を筆頭に、重要文化財クラスの
寺社 や
城 なども多く、歴史的背景などからも不思議な
パワースポット のような独特の雰囲気を感じていた
『琵琶湖』 。。
今回の経験で、なおさらその神秘性を強く感じた
『琵琶湖』 での出来事でした。。。
神秘的な
★ Salyu さんの歌声。。。 まるで天から降注いでくるようです。。
今回の神秘的な出来事にダブらせて
『妄想』 を膨らませ(笑) この曲をセレクトしてみました
♪
そう言えば・・夢に出てきた
巫女(弁才天) さんは
Salyu さんにちょっと似ていたかも。。(笑)
★ Salyu - コルテオ 〜行列〜
♪ それはまるで 〜 SPACE TRAVELER 〜 みたいに
どんな場所にでも行ける 搭乗券のよう。。
それを持って 願い事想ってみる。。
愚かでも 人を想って。。
間違っても あきらめずに。。
小さい思いそれぞれでも。。 繰り返す波のように美しい
あなたを想い 手を取る どこまでが 自分なのかさえわからなくなる
繰り返す命のコルテオ 幾千の時空を超え繋がってる
行列の先はどこへ続く 行く先は誰にも知らされていないから
時々迷ってもまた歩き出す。。 ♪
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