■ 絵付けの達人 ■
★ サイトで人気の
『クリスマスシリーズ』や
『陶房青』さんの人気シリーズ
『古染野バラ』シリーズのデザイナーとして、また、
絵付けの伝統工芸士でもある
『ミワコ』さんの作品は、リピーターのお客様からも高い評価を頂いています。
先日も
『陶器市謝恩セール』で限定販売した
『濁し釉錦花絵和皿』の作品をご購入頂いたお客さまからも
★ ミワコさんのお皿。 素晴らしい〜〜 きれい〜〜 丁寧ぃぃ〜〜(語彙不足)
HPで一目見て気に入って、手に取って眺めたい!って思ってしまったんですよ。 ホント間に合って良かったです。
もう、なんて細い線 きれいな色。ダミではない・・と書いてありましたが では、どんな筆で描かれるのですか? 筆は使われますよねぇ。 面相筆? なんにしてもあの線はすごいです。 南天の葉の朽ちてるところもいい味です。 ミワコさんの宝がふえちゃいました。
というコメントを頂きましたので、
『ミワコ』さんにお願いして
『絵付けの制作風景』を撮影させて頂く事にしました♪
★ 伝統工芸士 ミワコ 制作風景
実はこの撮影、実際に
『ミワコ』さんが絵付けをされているところを拝見するのは、隠者も初めてのことでした。。 ある程度想像はしていたものの、その見事な筆さばきは隠者の想像を遥かに超えるものでした。
特に赤絵の絵付けで描かれた
『万歴』の絵柄は、
『簡単に描けるから』と下書きなど何の準備もなしに、いきなりお皿に向かい運ばれる筆の早さには、まるで
『魔法』でも使って描いているんじゃないかと思う程の、神業のような早さでした。ある意味
『ミワコ』さんも
『ゴッドハンド』の持ち主と言えるかも知れませんね。
(注:この筆さばきの早さは、筆の大胆なタッチと勢いが魅力となる『万歴』の絵柄だからこそのスピードです。上の『濁し釉錦花絵和皿』のような繊細な絵柄の場合は、またその描き方も違います)
★ 今回は約10分の長い動画に編集していますので、各作業ごとにピンポイントで見れるようにインデックスをつけてみました。
下に示した作業にクリックするとその作業の場面から動画を再生する事が出来ますので、特定の作業だけを見たい場合にご利用ください。
染付 - 線描き素焼き生地に、染付呉須絵の具を使い細い筆で線描きをしています。細く繊細な線や、タッチを活かした線など、筆さばきに熟練の技とセンスの差が現れます。
染付 - 濃(ダミ)水で薄めた染付呉須絵の具を使い、太い専用の筆で薄い染付の色を塗っていきます。塗り重ねる事で色の濃淡を出し、ムラなく色の濃淡を出すには熟練の技術を必要とします。
染付 - 掻き落とし通常は線書きで輪郭や葉脈などを描く場合が多いですが、ここでは線書きの部分を、先の尖った物(千枚通しなど)で濃(ダミ)の部分を掻き落として、白抜きの線を出しています。
錦 - 赤絵付け(万歴)釉薬(うわぐすり)を掛け、本窯焼成したものに、赤絵絵の具で絵付けを施します。今回は大胆なタッチと勢いのある筆さばきが必要となる『万歴柄』を絵付けしています。
錦 - 赤絵付け(細筆)上の行程で描かれた赤絵に、さらに細い筆を使い違う色の色絵で細かい描き込みを加えていきます。
錦 - 赤絵濃(ダミ)染付の濃(ダミ)と同じように、赤絵濃(ダミ)用の独特な筆を使い絵の具を垂らすように赤絵の濃(ダミ)を施します。
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- ミワコさん作品の紹介ページ