■ 商 品 名
古代朱無骨椀
■ 価 格
オープン価格
6,825円 (税込)
■ サ イ ズ
径12.8cm×高7.5cm
■ 重 量
95g
■ 内 容 量
250cc (8分目)
■ 製 造 元
■ 特 徴
木製(欅・ロクロ挽き)、
古代朱漆塗り(目はじき手塗り仕上げ)
無骨なスタイルに拘って作ってみました。。。
★ 「古代朱無骨椀」です。
『やきもの』を主力に紹介している
『菖蒲の隠者』のサイトですが、本業の
『業務用和食器』の販売では、時々
『漆器』の取扱いもしております。
今回の製品は、以前に業務用として製作・販売していたものを、家庭向きにサイズを少し大きくして作った作品です。 製作は福井県鯖江市の越前漆器のメーカーさんにお願いして、形状・サイズ・塗り、まで全て隠者の希望で製作していただきました。 まず拘ったのは、
『お椀』の形状です。
(元)伝統工芸士の職人さんの手による
『手挽き(ロクロ)』で、木製の
『手挽き』でしか出来ない形状に削りだしていただきました。 その形状は、
『お椀』外側の下の方を
『面取り』して、角張った
『肩張り』の形状にして、内側は通常の
『お椀』と同じ曲面で仕上げています。 一見普通の
『お椀』と同じように見えますが、横から見ると角のあるちょっと無骨な感じのフォルムになっています。
そして塗りの方は、ちょっと派手さを抑えた渋みのある赤で
『古代朱(赤)』や
『銀朱』などと呼ばれる
『漆(うるし)』を使用して、
『目はじき塗り』という技法を使い、塗り上げていただきました。 この
『目はじき塗り』の特徴は、木製の木地に直接
『漆』を塗り染み込ませていく事により、木地の木目の模様が
『漆』の表面にも残って現れるところです。 一般的に繊細に仕上げられる
『お椀』に比べると、木製の自然な質感も残って、
無骨な形状と相まって、ちょっと渋くてカッコイイ、ワイルドな
『お椀』に仕上がっています♪
■ 言葉の説明ではちょっと解り難い、この
『お椀』の製作過程を、
ブログ(隠者の独り言)で紹介してみました。 興味のある方は覗いてみて下さいね。
⇔ コチラからどうぞ。
▲ 形と塗りに拘って作った
『お椀』。 シンプルなデザインが多い
『お椀』にあって、ちょっと個性的でしょ。。。♪
■ このお椀の製作にあたっては、
『美形朴碗』 をかなり意識しました。
『美形朴碗』とは対照的に、素材・形状・色・質感などのデザインを決めていきました。
■ 『美形朴碗』と比較して、
陶磁器 ⇔
漆器
繊細 ⇔
無骨
白磁 ⇔
朱塗
上品 ⇔
自然味
といった具合に、全てに対照的です。
▲ 『美形朴碗』と一緒に使っても、
『紅白』のおめでたい雰囲気で、いい感じです♪
← 職人の手で、全て同じ形状に削り上げられた
『お椀』は、重なりも良いですね。
ロクロの
『手挽き』で削り上げられたフォルムは、口元をシャープに上品に、胴を肉厚にドッシリと削り上げています。
重心が低く、安定感があるので使いやすいですね。
⇒ 内側の削りは一般的な
『お椀』と同じ曲面で仕上げていますので、
『お吸い物』の具なども食べやすいですね。
口も広めに作っていますので、
『魚の荒汁』や
『お粥』『オジヤ』などにも使いやすいですよ♪
『古代漆刻塗おじやスプーン』と合わせていかがですか♪
■ 漆器の世界に
『無骨椀』 という種類のお椀は御座いません。
『美形朴碗』 と対比して考えて名付けた、隠者の造語です。。
(人´Д`)
■ 漆器のお椀も和食器の定番ですね♪
形と塗りに拘った、ちょっと無骨でワイルドなお椀です♪
※ 「やきもの」を英語にすると「China」(中国)、「漆器」は「Japan」(日本) と言います。。。 隠者の拘りで作ったこの『お椀』は、全て国内で何人もの職人さんの手を経て作られた「 made in Japan 」の「Japan」(漆器)です。 ちょっとお値段も張りますが、「漆」が剥げてきた時などには修理や補修も可能です。 末永く大事に使える日本の伝統工芸品を、これを機会に是非いかがでしょうか♪
■ 一見すると、普通のお椀と同じように見える
『お椀』も、
横から見ると
『肩張り』の、ちょっと無骨なフォルムをしています。
木製の
『手挽き(ロクロ)』ならではの特徴を活かしたフォルムの作りと、木目の味を出す
『目はじき』の塗りがマッチして、渋いワイルドな味を出しています。
← 画像奥が、この
『お椀』の
『木地』です。
今回は
『自然味』を出すために、
『木地』の木目を活かして、
『目はじき塗り』で仕上ていただきました。
『木目』の文様が浮き上がり、一部凹凸が残っていますが、しっかりと
『漆』を塗り、染み込ませてありますので、そこから水が染み込んだり洩れる心配は御座いません。
▲ 派手さを抑えた
『古代朱』の
『漆』を丁寧に
『手塗り』して仕上げています。
『目はじき塗り』の特徴は、木地に直接
『漆』を塗り、染み込ませる事で、木製の木目が
『漆』表面に残って表情を作ることです。 器一つ一つに木目の表情が異なり、味があります。
← 底から見ると
『肩張り』の形状が良く判りますね。 表面の作り、底、高台の作りにも、それぞれ削り出しの美しさが表われています。
派手さを抑えた
『古代朱』の
『漆』が、
『お椀』の無骨さに、渋い味をひと加えしているようです。
高台の作りも薄く綺麗に仕上てあり、高台の内側だけ黒の
『漆』で仕上げています。
⇒ この
『お椀』の最大の特徴である、無骨さを表現した
『肩張り』の部分にも細かな細工が施されています。
『面取り』した
『肩張り』の底側部分の削りに、ほんの少しカーブ(窪み)を付けてもらいました。 このかすかな窪みが、手にした時の指掛かりを良くしています。
▼
← 手に持つとこんな感じです。
『面取り』した
『肩張り』の部分が、指の掛かりを良くしています。
見た目の無骨さからは
『重厚』な印象は受けますが、手にしたときの木製の
『お椀』特有の軽さが、見た目とは対照的です♪
← CDケースと比べるとこれくらいです。
画像で見ると遠近感の関係で、CDケースより大きく写っていますが、実際はほぼCDケースと同じサイズです。