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2010年10月19日
鍋島伝統の技『墨弾き』
『菖蒲の隠者』のサイトを訪れる方の殆どの方は『有田焼』『伊万里焼』の事はご存知だと思いますが、その違いは?となると、ちょっと曖昧になってしまうのではないでしょうか?

有田の町で作られたから『有田焼』、そのやきものが伊万里の港から出荷されたので『伊万里焼』と呼ばれるようになった、というのが通説ですが、もともとは鍋島藩統治のもと陶磁器生産が行われた窯場ですので、大本は『有田焼』も『伊万里焼』も同じととらえて良いと思います。実際には時代背景などによっても複雑ではありますが。。。
関連記事 - 有田焼 Wikipedia

今日『有田』の町が陶磁器の里として発展したのは、『有田』の町『泉山』の地に『磁石鉱』が発見されたことにあります。 今日『有田』の町が陶磁器の里として発展したのは、『有田』の町『泉山』の地に『磁石鉱』が発見されたことにあります。
『泉山』の地で『陶石』が採れたため、その周辺に窯が作られるのは当然の結果で、そうして鍋島藩統治のもと国内で初めて陶磁器生産が始まった有田草創期には中国や朝鮮などの製品を模倣した作品(古伊万里)が数多く作られました。

デザイン・意匠の流失を恐れた鍋島藩は、伊万里『大川内山』の地に窯を移し、この地を鍋島様式専門の生産拠点とします。 その後、日本オリジナルのデザイン・意匠を目指し作られたのが『鍋島』の製品になります。
『鍋島様式』の製品は、当初は有田の町で生産が開始されたようですが、その後デザイン・意匠・陶工の流失を恐れた鍋島藩は、伊万里『大川内山』の地に窯を移し、この地を鍋島様式専門の生産拠点とします。
その結果、有田の地では『古伊万里』や『柿右衛門』様式の製品を中心に生産が進められ、伊万里大川内山の地では『鍋島』様式の製品を専門に生産されるようになり、今でも『大川内山』の地には『鍋島』の窯元が数多く残っている訳です。※ 当時から陶磁器の生産は分業化され、本窯焼成までが大川内山の窯で行われ、上絵付けは有田の町の『赤絵町』で行われていたようです、鍋島様式を代表する『今右衛門』の窯が大川内山ではなく有田の『赤絵町』にあるというのも、こういった時代背景から伺えます
『有田焼』と『伊万里焼』の違いをこのような視点でとらえてみるのも良いのではないでしょうか。
関連記事 - 鍋島焼 Wikipedia

『鍋島』の製品の特徴は、友禅の絵柄のように繊細で精巧なデザイン・技術で制作されているのが特徴です。
『色鍋島』の作品には『赤・青(緑)・黄』の3色しか使ってはいけないという、厳密な決まり事までありました。
こちらの作品は、染付けに色絵を施した作品で『色鍋島』と呼ばれる作品ですが ※ 有田草創期の中国の赤絵作品などを模して作られた作品『古伊万里』や『金襴手』などの製品の中には『金』や『五彩』などの錦を使った作品も数多く見られますが、『色鍋島』の作品には『赤・青(緑)・黄』の3色しか使ってはいけないという、厳密な決まり事までありました。
この作品のように、奇麗に整えられた構図、細く繊細な線書き、ムラなく塗られた濃(ダミ)、どれをとっても熟練の技が無ければ作る事が出来ない作品であり、その卓越した絵付けの技術ゆえに、作られた作品はまるで現代の印刷技術で作られたかのようにさえ見えるほどです。。

鍋島伝統の意匠『墨弾き』 そして、そんな『鍋島』伝統の絵付け技術のひとつに『墨弾き』と呼ばれる技術があります。

今回は『大川内山』に窯を構える『鍋島』の窯元『巒山窯』さんにお願いして、『墨弾き』の絵付け制作風景をレポートしてご紹介します。



鍋島焼窯元 巒山窯 墨弾きの制作風景


伊万里『大川内山』に鍋島藩用窯が築かれた理由は、この地を訪れ周りの景色を眺めると分かるように、黒髪山山系の奥まった地、背景には大きく切り立った『屏風岩』に遮られた地にあり、外部からの侵入も、また、内部からの侵出も難しい土地を選び、また入り口には関所を設け、鍋島の技術・デザイン・意匠・職人などの流失を厳しく監視しました。
(当時、今回の記事のように鍋島の技術などを外部に紹介していたら、それこそ隠者は『打ち首獄門』の刑に処されていたかも知れませんね・笑)

それほどまでの厳しい管理下のもと生産された『鍋島』様式の製品は、幕府や大名などへの献上品として、贅を惜しまず最高の物を目指して作られた、我が国が世界に誇れる日本の伝統工芸品といえます。
※ 有名な怪談話『番長皿屋敷』のお話の中で、割れた家宝のお皿が『鍋島』のお皿だったという説も聞かれます。

今でも『大川内山』には、多くの鍋島の窯元が残っていて、その中には印刷を使ったり、判子を使ったりして価格帯を抑えた作品作りをされている窯元もあったり、また、手描きの作品を比べても、窯元それぞれに筆のタッチに微妙な違いも感じ取れます。
『巒山窯』さんは、ご夫婦2人だけで鍋島伝統の技を生かした手描きの作品を作り続けていらっしゃいます。
今回撮影をお願いした『巒山窯』さんは、ご夫婦2人だけで鍋島伝統の技を生かした手描きの作品を作り続けていらっしゃいますが、その筆のタッチは優しく柔らかで、また、デザインも現代のライフスタイルに溶け込むようなシンプルでモダンな作品を作られています。

- 巒山窯さん作品の紹介ページ


追記 : 鍋島の製品の精巧さを象徴する面白いお話があります。鍋島の製品は制作年代の特定がとても難しいのだそうです。というのも、厳密に定められたサイズ・形状の器に、厳密に決められた同じ絵柄・デザインで制作することが長きに渡って受け継がれてきたため、また、製品には制作年代の表記もされていなかったため、時代を超えて全く同じデザインで作られた製品が数多く存在し、制作年代を特定することが非常に難しいということでした。
『現在の『巒山窯』さんで作られた作品です。そう言われれば、ここで紹介している『色鍋島』の製品がいつ頃作られたものか分かりますか? 「これは江戸時代に作られたものですよ」と言われれば、そう見えますよね? でも実際にはこの作品は現在の『巒山窯』さんで作られた作品なのです。 何百年も変わらぬ意匠を守り受け継いで行く技術、これから先の未来へもずっと変わらず受け継いでいってもらいたい素晴らしい伝統工芸ではないでしょうか。


2010年02月03日
細工の職人
12月7日(水)
(この記事は2005年に紹介した記事を、2010年にレポートした『磁器成形方法の種類』の記事と共に、改めてアップし直しました。)

『美形朴碗』  美しい形をしていると思いませんか。。。。

今日は、新商品の 『美形朴碗』 を提供していただいた『大拓窯』さんで、器の成型過程をレポートさせていただきました♪

『大拓窯』のご主人は、有田の有名大手製磁社で、細工の一級技能士として勤めておられました。
定年後ご家族で独立された訳ですが、若い頃から培ったその伝統の技は今でも健在です♪

その細工士としての技術の一端を、「茶器」の成型過程で教えていただきました。



「機械ロクロ」で成型する行程です。
「機械ロクロ」の簡単なイメージ。

「型」の中に陶土を入れヘラで成型してゆきます。 今回はこの「型」を使って、まず「湯冷まし」を成型していただきました。

まず、「型」を固定するロクロの台座に作る器の「型」をはめ込み固定します。


「型」を固定したロクロを回転させ、陶土を入れます。


「型」に入れた陶土にヘラを当て、成型していきます。


「機械ロクロ」で成型されたすぐの状態です。
まだ型に張り付いていますが、粘土が乾き水分が抜けていく過程で、収縮していくことで型と粘土の間に隙間が出来、型から外れるようになります。

「型」から外れた状態です。

この形からどうやって「湯冷まし」になっていくか不思議ですよね?

生地が柔らかいうちに、「湯冷まし」の形に成型してゆきます。
「なめし布」を当て、少しずつ変形させます。



 形を奇麗に整えて「湯冷まし」の形にしてゆきます。
この形状も、乾いてゆく過程で少し戻ってゆきますので、少し強めに変形させます。



左の形から、変形させ(中央)、乾かしたものが1番右の物です。
少し形が戻っているのと、収縮してすこし小さくなっているのが判ると思います。



最後の仕上げは、高台の削り出しです。
しっかり乾燥させた生地(1番右の状態)の高台を丁寧に削ってゆきます。



次に急須(宝瓶)の制作過程をご紹介。
この段階になるまでは、上の行程でなんとなくイメージできると思いますので、この続きから・・・

まずは急須の口を付けなければなりません。 柔らかく溶かした陶土を使って、口を接着してゆきます。 竹べらを使って内側からも丁寧に接着してゆきます。


次に蓋を細工してゆきます。
急須のサイズに合わせ、キッチリと収まるように渕を削ってゆきます。


蓋のツマミと蓋の表面を削って、シャープで上品な形状に仕上げてゆきます。


もちろん、高台も丁寧に細工されています。


はいこの通り、キッチリと蓋のあった急須が出来上がりました♪


右が焼き上がった商品。 
生地の最初の段階から比べると、1割3分ほど縮むのだそうです。



今回ご紹介したのは、数ある成型方法の中のひとつです。
こうやって見ると、ひと言で成型の製品と言っても、手作業の部分が多いことが良く判っていただけると思います。
これだけの職人さんの手が入っているわけですから、ロクロなどの手造り成型に勝るとも劣らない、上品な形状が生れるわけですね。

は「大拓窯」さんの細工場(さいくば)です。
手前から3台「機械ロクロ」のロクロ(型のサイズに合わせて3つのサイズがあります)があり、1番奥のロクロは、仕上げなどの削り細工のためのロクロが設置されています。



この職人の仕事場から
『美形朴碗』は生れてくるんですね。。。



★ 関連記事
- 磁器成形方法の種類
- 型打ち成形の技法
- 排泥鋳込み成形の技法
- 圧力鋳込み成形の技法
- ゴッドハンド『ロクロの職人』(ロクロ成形の技法)




染付の職人
12月17日(土)
『染付雲鶴図酒器』  染付けという藍の下絵で描かれています。。。

今日は、染付の器を主に制作されている 『正邦窯』さんで、染付の製作過程をレポートさせていただきました♪

『正邦窯』さんは、有田の商社にもあまり知られていない窯元さんです。 その理由は、ある大手商社のお抱えの窯元であったため。。。そのころは百貨店でも有名な「○○吉」さんの商品なども手掛けられていました。


「染付」とは「コバルト」と呼ばれる「藍色」の原料を使って、釉薬の下に描かれる絵のことをいいます。 釉薬(器表面のガラス質のもの)の下に描かれていますので、その絵柄は剥がれたりする事はありません。

その逆に、釉薬の上から描かれる絵を「上絵」(赤絵や金など明るい色を使ったもの)と呼び、釉薬(器表面のガラス質のもの)の上から描かれているため、こちらは磨れたりして絵が剥げてくることがあります。

では、その「染付」の簡単な製作過程をどうぞ。。。

先のブログ「細工の職人」で紹介したような型の成型で作られた器の生地を、一旦窯で焼き「素焼き」状態になった生地に「コバルト」で絵付けを施していきます。

「素焼き」に筆で絵付けをする様子。
「素焼き」の生地は水分を吸いやすく、筆が走らないので、熟れないと上手く描けません。

複雑な絵柄や難しい絵柄などは、鉛筆や瓢箪墨などで下書きをして、それをなぞって描く場合もあります。(下書きの絵は焼成すると消えます)


こちらが線描きの「染付」が描きあがった状態です。

これ以上描く必要がない時は、このまま釉薬を掛けて焼成する場合もあります。

そして、上の線描きの「染付」に更に手を加え、隙間を塗りつぶしたりする作業を施します。

この作業を「濃(ダミ)」といいます。
「濃(ダミ)」は線描きの絵の具を薄めた絵の具を使い、「水墨画」の要領で仕上げていきます。
使っている筆の太さも違うのが判りますか。 
筆に絵の具をたっぷり含ませて、水滴を転がすようにして「濃」を書き上げていきます。 これは色むらを出さないための技術です。
塗りつぶす面積が広い場合は、更に太い筆を使って「濃」を仕上げていきます。
この「濃」の技術だけでも「伝統工芸士」の認定があったりするんですよ。

こちらが、「線描き」と「濃」を施して仕上げた状態です。

「濃」を施すと、なんだか子供の失敗した塗り絵みたいですよね(笑)
でも心配はいりません、焼成するとしっかり濃淡が出て奇麗に仕上がります。

そして、こちらはなんだと思いますか? 絵が描かれていないと思うでしょ? でも絵は描かれているんですよ。

これは、釉薬を掛けたところなのです。
徳利の下の瓶(かめ)に入っている液体が「釉薬(ゆうやく、または、うわぐすり)」です、絵付けされた器の上からから「釉薬」を掛けると、一旦絵柄は消えてしまいます、というよりも、絵の上に釉薬が掛かって、絵が隠れてしまうわけです。
知らない人が見ると、「絵が消えて勿体無い」・・・となるわけです(笑)

そして最後、窯で焼成されるとこの通り。。。しっかり「線描き」の絵と、「濃」の濃淡が奇麗に出ているでしょ♪

この絵の上には、ガラス質の釉薬がしっかり掛かっているので、絵は絶対に剥げないという訳です。

『下絵(染付)』『上絵(錦)』の違いが1番判りやすいのがこれ。

左の染付が下絵、焼成前の素焼きに絵を描いています。
そして右の錦が上絵、焼成した器のガラス質の表面の上に絵を描いて更に焼成(焼付け)しています。

色が違うだけでデザインは同じなのに、制作の行程は違うんですね。


なんとなく「染付」のイメージはご理解いただけたでしょうか。。。
最後に、以上のことを踏まえて、下の商品を見てみて下さい。

こちらの商品は、伊万里大川内山の「色鍋島」の商品です。

「色鍋島」の特徴である繊細な「鉄仙」の絵はもちろん手描きですが、注目はむしろスカイブルーに塗られたバックです。

ムラ無く塗られたスカイブルー・・・実はこれは「濃」で塗られているのです。 30cm角の大きなサイズでこの面積をムラ無く塗る技術・・・信じられない技術ですよね。
今ではこの技術も大変な作業らしく、こちらの商品は残念なことに製造中止になってしまいました。 (商品の詳細はこちらからご覧下さい)

では、今回の職人レポートはこの辺で・・・次回をお楽しみに♪


隠者@管理人

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