平成20年 5月03日(土) 3年前のブログ 『中尾哲彰と言う男。。。』 で紹介した、『玉峰窯』 中尾哲彰 さん。 今回はもう少しその中尾さんのことについてご紹介したいと思います。 ■ 2003年 パリ 『ルーブル美術館』 で開催された 『美の革命展INルーブル』 にて、陶芸部門のグランプリにあたる 『プリ・デ・リオン』 と 特別賞 『トリコロール芸術平和賞』 のダブル受賞の快挙を果たした ← 『東洋の記憶』 は、中尾さんの代表作となりました。 ■ またその年、フィレンツェにて開催された 『栄光のネオ・ルネサンス展』 では、中尾さんのもう一つの代表作 『銀河のオデッセイ』⇒ を出展され 『コスタンツァ・デ・メディチ芸術褒賞』 を受賞されました。 ■ そして、こちらがその時に 『メディチ家』 から中尾さんに送られた証書で、その書面には 『NAKAO TETSUAKI』 の名前の下に 『8151189』 という数字が見られます。 『この数字はいったい何??』 その答は 『メディチ家』 が芸術家としての評価を認めた作家へ送られた ナンバリング(シリアルナンバー) であるらしく、そのナンバリングされている芸術家には歴史上に燦然と輝く名立たる芸術家達が名を連ねているのだという事でした。 この証書がいったいどれくらいの価値のあるものなのか? 私には皆目見当もつかないのですが。。 それでも、このナンバリングされた芸術家の中には 『ミケランジェロ』 など途方も無い芸術家なども含まれていると考えられる事を思えば、 『NAKAO TETSUAKI』 の名が芸術家として歴史の中に永久に刻まれた証書とも言えるものではないでしょうか。 そして、その 『メディチ家』 からの推薦もあって、その年 『ヴァチカン市国』 で開催された 『ヴァチカン聖なる創造展』 へ作品出展の依頼が舞い込み、 『銀河のオデッセイ』 が 『ヴァチカン市国』 に展示されることとなったのです。 この 『ヴァチカン聖なる創造展』 と言うのは、一般的な誰もが見ることを許される展覧会とは違い、特別に許された人だけが入れると言う 『神に捧げる神聖な場所』 へ展示されたのだということでした。 ■ そして↑こちらがその時の 『ヴァチカン聖なる創造展』 へ出展したという証明書と言う事で、 『ヴァチカン市国』 から中尾さんに贈られた証書です。 何ともまあ・・ 聞けば聞くほど中尾さんの作品がどれだけ世界では評価が高いかと、驚かされますが。。。 それだけの世界的な作家(芸術家?)が、なぜ国内(地元)では、それ程取り上げられないのか・・不思議でなりません。。 窯元・作家の銘が無ければ、コピー商品かどうかの判断も難しい作品・・ 箱書きの在る無しで価格が大きく変わる作品・・ 作家本人が作った作品か、弟子が作った作品か、また、それによっても値が変わるような作品・・ そんな市場に溢れている作品達に比べて、中尾さんの作品は、銘が無くても、箱書きが無くても、銀河釉の結晶を見るだけで、それが中尾さんの作品だということが判ります。(それこそ破片だけを見ても判るほどです) 誰かがコピー作品を作ろうにも、そのコピーを作ることさえリスクが高すぎて割が合わず、誰もコピーしようなんて思わないような・・そんな作品。 だからこそ、誰も真似ることの出来ない、中尾哲彰だけが作り出すことの出来る意匠なのです。。 『今は貧しくてもいい。。自分が死んでも作品は永遠に残るのだから。。』 カッコ良すぎる言葉に、男として憧れはあっても、到底真似をする事は出来ないような。。。 そんな 中尾哲彰 と言う男です。。 |